英語の先生のためのフォニックス指導法完全マニュアルその1,

英語の先生のためのフォニックス指導法完全マニュアル「アクティブフォニックスDVD」

フォニックスは、世間でその存在を知らない人が多いのでかなり偏ったイメージをお持ちの人が多すぎるように思います。フォニックスという言葉に出会うことは、大学受験の発音問題で話題になるぐらいで、知らない人が多いと思います。大学受験で以前はセンター試験で発音問題のとき、一部の先生が生徒にフォニックスをかいつまんで指導するくらいだったので、世間では「フォニックスは意味ない」とか「フォニックスは難しい」とか偏った意見が主流のように見られます。

また、たまに英会話の教材でフォニックスが取り入れられているものを見かけるときがありますが私の長年の経験から

フォニックスは、小学生のうちに学ぶべきものであり大人が発音の勉強のために習うものではないということです。

このブログでは、なぜ小学校のうちにフォニックスが重要かを私の体験談を通して解説するとともに、フォニックスの指導法について解説しますが記事が長くなりそうなので2部構成になります。ぜひその1とその2を合わせてお読みください。時間がない方は結論だけでもお読みください。

 

1,ILE池田塾の実績

 

私は、ILE池田塾という英語専門塾で英語の指導をしてまいりました。そしてその間30年以上にわたってフォニックスの指導を行ってきました。今日は、私自身がこの30年の間に経験し考えたことをまとめます
結論から言いますとフォニックスは、文字教育が始まると同時に指導すべきです。

2、フォニックスとは

そもそもフォニックスとは何かというと、英語の文字には読み方が2種類あり1つ目は「名前読み」といわれるアルファベットの読み方です。もう一つは「音読み」といわれるフォニックスなのです

生徒が初めて英語に出会うときは、基本音声アプローチなので、生徒たちは文字を介さず一生懸命英単語を聞かされて覚えていきます。

だから小学生の低学年や就学前のお子さんが英語を学ぶ上では何も問題がありません。

 



生徒は、DVDや先生から映像(視覚)と音声(聴覚)によって母国語と同じアプロ―チで英語に触れるので何の問題もなく楽しく学習できるわけです。

ですから依然紹介した教材などで映像と音声で英語に触れているお子さんはびっくりするほど効果を上げることがあるのも事実です。



 

ところが、それが進んできて高学年になり文字を介してくると生徒には英語がお勉強になり難易度が増してくるので、英語が嫌いになるお子さんもたくさん現れるのです。このとき、フォニックスを学んだ生徒さんとそうでない生徒さんには、メンタルの面でものすごい差が生まれるのですが、残念ながら先生の中にもこのことに気づかない先生が多すぎるのです。

3,文字の導入時に何が起こっているのか?

例えば、子供の目になって考えてみてください。小学校低学年でも「猫」は英語で何と聞かれて答えられない生徒はいないと思います。しかし、catはどう読むのかと質問されて答えられる生徒はほとんどいません。アルファベットを習った後ならどうでしょうか。catは何と読む?と聞かれれば「シー・エイ・ティー」とは読めるけどフォニックスを知らなければ「キャットゥ」とは読めないのです。ここで問題なのが、ここから一気に文章になるので、This is my cat.を習ったとしても読めない・書けないという現象が起こりますが、音声教育の時点で聴覚アプローチになれているので多くの生徒には先生の言われる英語はわかるけど教科書に書かれた英語は読めないという現象が起きるのですこのパラドックスに多くの先生も気づいていません。しかし素直な生徒さんは音読みのルールも知らないまま、教科書の進む内容に追いつけずに英語嫌いになってしまうのです。生徒にとっては苦痛以外の何物でもありませんこれはある種の拷問に近いとさえ思います。

4、フォニックスを知らなくても問題ない生徒がいるのはなぜか?

なぜこのパラドックスに多くの先生が気付かないのかというと、実は、ここでローマ字の存在があるのです。catやthisが読めなくても、top(トップ),pet(ペットゥ),dog(ドッグ),big(ビッグ)など一部の単語は何となく読めるので、多少不合理なものが発音上出てきたとしても、そんなものだと割り切ってしまえば全く問題にはなりません。

私もそうですが、昔から学校ではフォニックスの指導を受けていないけど、私自身も問題なく英語を勉強できたのはローマ字のおかげなのです上の単語で言えば、to(ト)pe(ペ)do(ド)bi(ビ)はローマ字と同じなのです。

ここで問題なのは、ローマ字が覚えられない生徒さんの場合です。ローマ字がまったくわからないとしたらどうでしょうか、我々がフランス語を学ぶのと同じように文字として書かれたものがまったく読めないという現象が現れるのです。小学校でローマ字を覚えるからいいではないか。と言えるでしょうか。これを生徒のせいにしてローマ字をしっかり学べば問題ないと思うのは大間違いです。ローマ字を習ってもcat,thisなどは読めません。ローマ字にcやthの読みはないのです。

今の英語の先生も子供の時ローマ字読みで何とか乗り切っているのでそのことに気づいていないのですローマ字読みができずに英語落ちこぼれになる生徒は全体の数パーセントしかいません。圧倒的に少数派です。ですから学校の先生もそれに気づかず、うやむやにしているだけなのです。

5、池田塾の生徒の場合、

ここで私の経験をお話ししましょう。池田塾には毎年何人か中学2年生から中途入塾してくる生徒さんがいます。その生徒さんの特長は

1.ローマ字が書けない2、教科書が読めない、3,文法がわからないという特徴がありますが、文法がわからないから英語ができないのではなく教科書が読めないから英語がわからないのです池田塾ではLLを用いて教科書の読みを徹底的に指導してきたので(今は、パソコンによる指導)そんな生徒さんでも数か月で劇的に改善が見込めました、30点くらいしか取れなかった生徒さんがいきなり80点以上取れるようになることは珍しくないのです。これまでそんな生徒を何人救ってきたことか。

自画自賛ですが池田塾のそれが現状なのです。ときどき、本当にやばい生徒さんがいますが、その生徒さんは例外なくローマ字がわかりません。嘘でも下手でもいいので何となく英語が読めるようになると、生徒は英語に対するアレルギーがなくなり自信が芽生えるのです。文字で書かれたものを読めないまま、何となく覚えることは不可能ですが。何となくでもいいので自己流にでも読めれば壁がなくなるのです。

ここで理想論を振りかざしても意味がありません。英語は正確に発音しなければだめとか、そんなことはないのです。生徒の目線で見てほしいのです。正確ではなくても我流であっても、読めれば覚えられるし理解できるのです。ここを先生方にはわかってほしいのです。

6.フォニックスはいつ・何を・どんなふうに指導すべきなのか?(結論)

、それではフォニックスはどのように指導すべきかその方法論に入りますが、詳しくはその2で紹介しますので是非合わせてお読みください。

それでは、だれにいつ教えるべきかですが、フォニックスは、細かく言えばかなり難しいものもありますが高校生以上は学ばなくて大丈夫です。そもそも、英語圏では、就学前の子供さんが学ぶものです、以前NHKの「セサミストゥリート」でよく登場していましたが今もEテレのどこかでやっていると思いますが、音声指導が十分行われた後に小学校高学年で、中学入学前か、ローマ字を導入するときか、アルファベットを導入するときで構いません。次に、大切なのはどこまで指導すべきかです。

 

以下に示すのは当塾(ILE池田塾)で指導している内容です

9級・10級  アルファベット1文字読みをフォニックスの歌とともに暗記する

8級一部の子音c,t,dと母音の結びつき、残りの子音と母音の結びつき

7級: 2文字読みの導入 th, ch, ph, wh, ng, ck, shの7つです

6級: サイレントE(マジックE)

5級2文字母音、o, ou, ow,oi, oy, au, aw,

4級:r, or, ir, wor, ear, er

 

この級付けは、私が最初に習った、「カーネル出版のテキストでしたが今では倒産したのでフォニックスの教材は「松香フォニックス」しかありません、ここが主催する講習会にも出席しましたが、英語の文字指導として位置付けるなら、6級以上教える必要はありません中学に上がる前なら7級まででも十分です。フォニックスの目的は、文字導入をスムーズに行うことであり、それ以上ではないので基本がわかれば十分です無理はさせないでください、サイレントEの指導もわからない生徒がいるので無理をしなくていいです。

池田塾では小学生から学ぶ生徒さんがいなくなったので、中学生に超簡単にフォニックスの基礎(なんちゃってフォニックス)を指導していますが一回の補修だけで簡単に目的を達成するので、それで十分です。それでは次回もっと詳しく「アクティブフォニックス」という教材を使って指導法を公開します

後半はこちら

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3,新指導要綱変更に伴う生徒への負担増と・英語離れ
4,小学校英語教育におけるフォにクス導入の重要性
5、「アクティブフォニックスの指導法」

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